チャウチャウ

柴犬の画像 チャウチャウは、中国広東省原産の犬種である。JKC等の正式な表記は「チャウ・チャウ」。同じく中国原産のシャー・ペイとは兄弟関係がある。本種の短毛版はシャン・ドッグ(スムースコーテッド・チャウ・チャウ)と呼ばれている。

歴史

紀元前から中国にいた地犬で、生い立ちには3つの説が存在する。一つ目の説は現在最もよく知られている。サモエドとチベタン・マスチフの交雑種に由来するという説である。この説はチャウチャウの出生の仮説としては最も有名な説ではあるが、この説で交配に使われたとされているサモエドは元々ロシアの北地に住んでいるサモエド族によってのみ飼育されていて外部に出る事はほとんどなく、初めて他地域に輸出されたのが19世紀ごろ(18世紀ともいわれている)であった事などを考慮するとつじつまが合わず、この仮説は成立しない。

特徴

がっしりとした体格で、マズルが短い。顔はしかめっ面のように見えるが、これは決して皺で形成されない、舌が青黒い。この特徴は青舌と呼ばれ、チャウチャウと血統的なかかわりがある犬種(キンタマーニ・ドッグなど)や、ユーラシア大陸北方がルーツの古代犬種(北海道犬など)、兄弟種と見られるシャー・ペイにも時折現れる珍しい特徴である。耳は立ち耳。半垂れ耳やどの部分であっても途中で折れる耳は欠点である。コートはもこもことした厚い毛に覆われ、尾は真っ直ぐで背中に背負って、ふさふさしている

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